かるがも親子のイラスト

妊娠期

赤ちゃんがお腹に宿ることは、目が見えていてもいなくても嬉しいものです。
ただ、喜びの裏側には様々な不安もあります。

子どもの皮膚や便の色、表情を目で確認できません。
自分の目の病気が遺伝するかもしれません。
目が見えない自分が、本当に子育てをしていけるのかという漠然とした不安もあります。

けれど、私は新しい命が宿り、対面することの楽しみのほうがそんな不安に勝っていたのでした。

私は、妊娠中期に入ったころ、視覚障害者の団体の水泳クラブに入り、夫婦でプールに通いました。
プールに行くことで、様々な人から激励を受け、出産経験のある視覚障害を持つ先輩たちからのお話を聞くこともできて、とても有意義な時間でした。

一つ大変だったのは、保健センターで行われていた母親教室に参加したことでした。
大抵ママさんが来るので、似たような予定日の人との交流を持つことができて、それはそれですてきな時間だったのですが、実技になると少し憂鬱に。

たくさん受講者がいて、視覚障害を持つママは家だけ。
虫歯チェックをしたときに、どこに唾液を付けたらいいのかわからず、一生懸命手を上げてもわかってもらえず、ざわめきが落ち着いて全員終わったころにやっと気づいてもらえたという経験をしました。
かなり大きな声で呼びかけてもなかなか聞こえないものなのでしょう。

また、入浴や着替えの練習のときも、見える人たちは助産師さんの様子を見て、見よう見まねで練習。
でもそれができない私はまたしても最後の最後に回され、全員が終わってからど真ん中で指導される。
みんなに見られているその視線を感じてとてもやりづらかったものです。

私は長女を出産してから、必要性を感じてガイドヘルパーを申請しましたが、こういった経験をしたことで、出産前からガイドヘルパーを申請しておけばよかったと今更ながら思っています。

赤ちゃんが生まれたら、すぐに子育てが始まります。
始まってから慌てたくないと思った私は、おむつの仕組みを予め触ってみたり、ミルクの作り方を考えたり、とにかくいろいろなシチュエーションを描いたものでした。

そんな妊娠期に、このかるがもの会に出会いました。
かるがもの会から出している「目の見えない私たちが作った子育ての本」を購入し、何度も何度も読みました。

妊娠中にいろいろ心の準備をしてきましたが、やはり同じ境遇の先輩の経験談や工夫を知ることが何よりの支えになるなあと実感しました。

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