かるがも親子のイラスト

出産・入院

初めての出産は、未知の世界という感覚で、いろいろなことが不安になるものですが、私たち視覚障害者にとって、出産とともに不安なことは、入院生活です。

慣れない場所はとても気を遣い、精神的にも疲れてしまいます。

私は大学病院で出産しましたが、最初の出産のときは、夜中の入院となりました。
そのため、正面玄関から入ることができず困ってしまいました。
「緊急用のボタンで知らせるように」と言われていたのですが、見えない私にはそれを探すことも大変でした。

タクシードライバーの方に教えていただき、何とか警備の人を呼ぶことができてホッとしたものです。

私も夫も視覚障害者だったため、出産の際の院内移動は病院のスタッフさんたちに助けていただきました。

お産事態は目が見えていようといまいと条件は一緒。
それよりも、赤ちゃんが生まれてからの入院生活のほうが大変でした。
大部屋には大部屋のメリット・デメリットがありますし、個室なら個室のメリット・デメリットがあるのではないかと思いました。
私は両方経験しました。
大部屋はとにかく落ち着きません。
移動の際に「同室の人にぶつかるのではないか?」という不安が一番大きかったように思います。
また、晴眼者のママが自分よりもテキパキこなしているのを見て、見えない自分とを比較して悩むこともありました。
でも、やはり基本的には悩みも苦労も同じであり、「自分だけが大変なわけではないんだ!」という気持ちになることができるのも事実でした。
個室の場合は、自分と赤ちゃんだけなので、そういう意味では気楽に移動できます。
周りの視線などを気にせずおむつ交換や授乳ができて落ち着きます。
けれど、初めてのことだらけで心細いと思ったときに一人だと、少々不安になるものだなあと思います。
私はどちらも経験させてもらえてよかったと思っています。
どんなママも最初からママになるわけじゃない。
毎日を重ねて母親になっていくんだということを教えられた入院生活でした。

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