授乳
視覚に障害があると、育児をする上でとても悩む項目の一つに【授乳・調乳】があります。
でも、“ちょっとした工夫”をするだけで、その悩みを乗り越えることができるのです♪
ホームページ作成班である私たちが実際に体験し、工夫したことをお伝えさせていただきます。
● 授乳の工夫
作成班 H.O
私は、2005年3月に長男を出産しました。
当時は義父との同居だったのと、私自身薬を服用中だったので、母乳は2日くらいで、あとはミルクに切り替えました。
初めての育児は分からないことだらけでしたが、主人が少し見えてるので(弱視)、ミルク作りやおむつ交換など、いろいろと手伝ってもらいました。
私は、ミルクの粉は計れても、お湯を入れることが難しかったので、メモリを主人に見てもらってました。
時々主人が通院で遅くなるときは、前もって3本くらい作ってもらって、それを保温してました。
私も、主人に任せっきりではいけない!と思い、ミルク作りに挑戦!
最初はおっかなびっくりで、入れ過ぎたり少なかったり…と、何度か失敗もしましたが、
「失敗は成功の素!」とはよく言ったもので、慣れてくると『重さ』でどれくらい入ったかが分かるようになりました。
自分でミルク作りが出来るようになって、やっと育児に自信が持てるようになりました!
ミルクだと「腹もちがいいから、3時間置きに飲ませてあげてね」と助産師さんから教えていただきましたが、新生児のころは、3時間もてばいいほうで、1〜2時間くらいで泣いて起きてました。
「量が足りないのかなぁ?」と思い、量を増やしたら3時間近く寝てくれたりもしたんですが…
平均1時間半〜2時間でした(かなり寝不足になりました)。
何度もミルクを噴水みたいに吐くので、心配した時期もありましたが、今思えば「お腹いっぱいで苦しい!!」と泣いていたんだと思います。
2007年11月生まれの次男は、いろいろと事情があり、初めて母乳育児に挑戦!
服用していた薬を妊娠8カ月ごろから止め、母乳育児の準備をしました。
次男が生まれるまでは、母乳に対して何の知識もなかったので、ネットで少し調べたりしました。
初めて母乳をあげるときは、助産師さんが次男の口を乳頭にもって行ってくれ、
「おっぱいを持ち上げて乳首を上向きにして、赤ちゃんの顔をおっぱいに近付けるようにすると、赤ちゃんは「におい」で自分から吸ってくれるから大丈夫よ」とアドバイスをいただき、
その通りにしてみると、次男はちゃんと吸ってくれるようになりました(個人差はあるようです)。
あと「片方5分くらいにして、両方のおっぱいを吸わせてあげてね」とも言われました。
(両方の乳腺が発達するように、おっぱいの大きさが同じくらいになるように、という意味です)
なので、授乳をするときには、必ず音声の腕時計を横に置いて時間を測ってました。
5分ほどで切り上げるときは、いきなり抜いてしまうと乳首が切れたりするので、おっぱいを持ち上げて歯茎に指を入れ、力が抜けたところでスッと抜くようにしてました。
そのおかげか、私の乳首が切れることはありませんでした(切れやすい人もいるようです)。
母乳はミルクとは違い、腹もちがよくないようで(消化がいいそうです)、2時間前後で起こされました。
「1カ月検診が終わるまでは…」と、かなり頑張りました。
昼間の授乳は、座椅子に座ってましたが、夜中の授乳は、次男と向かい合わせになり、添い乳しながら私も一緒に寝てました。
次男も横向きでしたが、いやがることもなく、飲みながら寝てくれてました。
(赤ちゃんによっては、添い乳をいやがる子もいるようです)
1カ月検診でも問題なく成長してくれていたので、とりあえずホッとしたのもつかの間、今度は母乳があまり出なくなってしまい、保育園に入ることにもなっていたので、ミルクとの混合にしました。
哺乳瓶をいやがるかなぁと心配しましたが、次男にしてみれば、飲めればどっちでもよかったようで、すんなり母乳を卒業しました。
私は、ミルクも母乳も両方経験しましたが、母乳のほうがミルクよりも気を使いました。
ミルクはすでに栄養成分がたっぷり含まれていますが、母乳は母親が食べた栄養しかないので。
でも、出かけるときは母乳のほうが楽でした♪(荷物が少なくていいので)
次男に母乳をあげたおかげで、私の胸はペッタンコになりましたが、母乳を飲んですやすや寝てる次男はとても可愛かったです♪
2011年10月に生まれた長女のときも「母乳にしよう」と準備していたのですが…
次男とは違い、うまく乳首をくわえられず、飲み始めはいいんですが、疲れるのかすぐに寝てしまう始末。。。
おかげで私は、入院中ほぼ毎日助産師さんから「おっぱいマッサージ」を受ける羽目に。。。
(おっぱいが張っていたので、とーーーっても痛かったです…!!(T_T))
でも、長女に「飲む気」がなかったようで…
私の努力もむなしく、早々と「ミルクと母乳の混合育児」になりました…{{(>_<)}}
長女が産まれた翌年の2月、次男から「インフルエンザA型」をもらってしまい、「しばらく授乳はしないでください」と医師に言われ、長女にうつさないように細心の注意を払いながらミルクを飲ませました。
おかげで母乳が出なくなり、自然にミルクへ切り替わりました。
ネットを見ていると、かなりのママさんたちが断乳でお悩みの中、私は何の苦労もなく、自然と断乳できてしまい、なんだか申し訳ない気もしますが…
もしかしたら「断乳しなきゃいけない!!」ってママさんが焦っちゃうから、それが赤ちゃんに伝わってなかなか断乳できないのかも・?」なんて思ったりもするので、「いつかは飲まなくなるさ〜」って、深く考えない方がいいのかもしれませんね。
(あくまで私個人が思っていることで、他意はありません)
「こんな人もいるんだなぁ」くらいに思って読んでいただけると幸いです。
● 授乳について
作成班 H.M
我が家の子どもたちは二人とも母乳とミルクの混合でした。
長女は予定日より早く帝王切開で出産したからか、寝てばかりで、なかなか上手に母
乳を飲んでくれず、苦労しました。
長男の場合、二人目ということもあり、直ぐに上手に飲んでくれました。
そして、母乳を飲ませた後、足りないようなら100とか120CCミルクを足すといった感じでやってました。
粉はミルク缶に付属のスプーンで計れるのですが、問題はお湯。
最初は実母に作ってもらったりしてたのですが、いつもいるとは限らないので、1,
2本作って保存したりしていました。
でも、飲む量が足りなかったりすることもあるので、盲人用の計量カップを購入し、それで作るようにしました。
粉もスプーンで計った後、ほ乳瓶に入れる際、よく零してしまい、何か良い方法がな
いかを友人に尋ねたところ、
ミルクの粉を入れ、口がジョーゴのようになっている物を教えてもらい、それを使って入れるようにしました。
蓋も付いているので、外出時も便利に利用していました。
● ミルクの飲ませ方の工夫
作成班 M.F
長女も長男も3ヶ月くらいから完全ミルクになったので、調乳は必須になりまし
た。
我が家の場合は、強度弱視の私と、全盲の夫でやり方がことなります。
共通の点。
お湯は調乳ポットで沸かしたものを使いました。
赤ちゃんを待たせないよう、最初から粉を計って別のケースに入れるか、固形ミ
ルクを使いました。
視力によって違いが出るのはお湯の計量です。
強度弱視の私の場合。
哺乳瓶のメモリに黒っぽい厚紙を細く切ったもので印を付けてもらいました。
最初はマジックで書いてもらっていましたが、哺乳瓶を洗う度に消えてしまっていたので、それでは不安でした。
そんなとき、私の姉がこの方法を思いついてくれました。
赤ちゃんが「ミルクが足りない」とぐずる時期が訪れたら、基本的に20CCずつ増
やすやり方で進めていたため、印は40、80、120、160、200のところに付けてもらい
ました。
こうすることで、お湯の計量は楽になります。
万が一100を飲ませるとしたら80と120の間にお湯を入れるようにすればいいのですから。
長女のときは、現在飲ませているミルクの量に併せていちいち印を直してもらっていたのですが、長男のときにこういう方法に修正したため、何度も見える人に助けてもらうこともなくなりました。
全盲の夫の場合。
お湯は計量カップで計りました。
規定の量までお湯を入れたら、ジョーゴを使って哺乳瓶にお湯を入れました。
これでお湯を零す心配は無いし、正確に計ることができます。
長男のときは、二人目だったからという気楽さもあり、夫に長男を預けるさい、
予め私が哺乳瓶にお湯を入れて出かけるなんてこともありました。
固形のミルクは割高ですが、お出かけの際には最高のアイテムになりました。
娘のときもそれを使えていたら…と今更思う私です。
ご入会・その他のお問い合わせはこちらをクリックしてメールフォームからお願いします。
※ 万が一、お問い合わせフォームからメール送信がうまくできない場合は、以下のアドレスをお使いのメーラーの「宛先欄に貼り付けて」送信してください。
● 送信先アドレス:
karugamo##lifejp.net
《 注意! 》
上記アドレスをコピーしてお使いのメーラーのアドレス欄に貼り付け後、
「##」を「@」に書き換えて送信してください。
※ そのままではエラーになってしまい、送信できません!
* メール送信後、5日以内に当会からの連絡がない場合、送信エラーやメールアドレス入力エラーの可能性があります。
その場合、お手数をおかけいたしますが、上記手順にて再度お問い合わせいただきますようお願いいたします。
ページ掲載の文章や画像の無断転用を硬く禁じます。
Copyright © 2010 karugamo All Rights Reserved.