“ 視覚障害者目線からのお願い ”
“ 視覚障害者目線からのお願い ”
かるがもの会 ホームページ作成班
* このページでは、当会の会員の方々からいただいた声を
『 お願い 』
として記載しておりますので、併せてご一読ください。
※ お願い@ ※
● 点字ブロックの上・周りを通りやすくしてください。
駅や道路、階段、建物の出入り口などにある
「黄色などのブロック
(「止まれ/警告ブロック→たこ焼きのような丸い盛り上がりがあるものと、
「進め/誘導ブロック→平たい棒状の盛り上がりが並んでいるもの)」は、
『点字ブロック』と言う視覚障害者自身が進む方向を感じ取るための
" 道しるべ "です。
ブロックの上やその周りでは、
1 突然立ち止まる・座り込む
2 立ち止まってのおしゃべり
3 バッグや紙袋などの荷物を置くこと
などはお控えください。
※ お願いA ※
● 歩く時は、前や周りをよく見て歩いてください。
「歩きスマホ(携帯電話やスマートフォンなどを操作しながら歩く)」や、
「横見歩き(おしゃべりしながら・よそ見をしながら)」の歩行は、
他の人や柱などにぶつかったり、段差などに気づけずとても危険ですのでお控えください。
目の不自由な人は、上記のことには気づけないので避けられず、ぶつかってしまい倒れたり、向きが変わってしまうと
『方向感覚(自分が今どの方向を向いているのか?)』
が分からなくなり、行きたいところへ行けなくなります。
もし、目の不自由な人とぶつかってしまった時は、
【その人がどの方向へ行こうとしていたのか】
を聞いて、その人が立っていた向きに立たせてください。
そうすることで、気持ちを切り替えて歩き始めることができます。
※ お願いB ※
● 車を運転している方は『窓を開けての声かけ』をお願いします。
運転中、白杖(白い杖)や盲導犬を連れている視覚障害者が横断歩道などで渡らずに止まっているのを見かけ、道を譲って頂ける時は、
『必ず窓を開けて』
「先に渡ってください!」などの声かけをお願いいたします。
車の音が聞こえている間は、視覚障碍者は、「あの車、どっちに行くのかな・?」と考え、渡らないことが多いです。
※ お願いC ※
● 視覚障碍者の『SOS』のサイン
白杖を50センチくらい挙げていたり、手を挙げているのは
『SOS』のサインです。
そういう仕草を見かけられたときは、
『どうかされましたか?』などと声をかけてください。
また、キョロキョロと迷っている時、危ない方向へ向かっている時などは、迷わず声をかけてください。
※ 盲導犬がハーネスを付けて単独でいる場合、近くにユーザーらしき人が倒れている可能性がありますので、救助をおねがいいたします。
また、そのような人が見当たらない場合、リード(引きひも)などを持って警察へ連れて行くか、ハーネスに表示されている育成法人への連絡をお願いいたします。
※ お願いD ※
● 視覚障害者でも見え方は十人十色、サポートも経験で違います。
ですから、最初はあなたから視覚障害者の人にどうサポートしたらいいのか尋ねてみてください。
声をかける時は、視覚障碍者の正面などに立ち、
『何かお手伝いすることはありますか?』
『どちらへ行かれますか?』
『何かお困りですか?』
と声をかけていただけると、手伝う時間のある方だとわかり、安心してサポートをお願いすることができます。
※ 上記のような声かけをしながら、または声かけのあとに肩や腕などを「トントン」と軽くたたいていただけますと、
『自分に話しかけられてるんだ!』ということがわかります。
** 誘導していただく際の注意事項 **
1 『無言でいきなり』白杖や盲導犬のハーネス(黄色や白などのハンドル)やリード(引きひも)はつかまないで。
視覚障碍者は、白杖または盲導犬のハーネスなどを通して道幅や段差、道路上の障害物などを確認しながら歩いています。
その杖などをつかまれてしまうと、段差や路面状況などが分からなくなり大変不安になります。
2 『無言でいきなり』腕や洋服、リュックなどを引っ張らないで。
何が起こったのかが分からず、恐怖を感じてしまいます。
※ お願いE ※
● 盲導犬使用者に対する手助けを行う時は、ユーザー(盲導犬を連れている人)に声をかけてください。
※ 犬はいないものとして、無視してください。
犬がハーネスを付けている時は『仕事中』です。
そのため
"目を合わせない・触らない・声をかけない・飲食物を与えない"
でください。
* 盲導犬は人間が大好きです。
仕事中に口笛を吹くなど、犬の気を引くようなことをされますと、気がそちらに向いてしまい、
声のした方へ行こうとしたり、ユーザーの指示に気づけないため危ないです。
ケガをしないためにも、 ご協力をお願い致します。
また、道路にゴミ(特にたけぐし・ペットボトルなどのキャップ類・生ゴミ等)や、食べ物を捨てたり、ペットのフンや汚れたものを放置しないでください。
盲導犬を含む補助犬、ペットなどが食べてしまったり、目の不自由な方などが
気づけずに躓いたり踏んでしまうと、とても危険です。
※ お願いF ※
● お知り合いの視覚障害者に声をかける際は‥
「○○○号室の△△です」
「××の母(または父)です」など、
まずは
あなたご自身のお名前などを名乗ってから声かけしていただけますと
【 声 と 名前 】
が一致して『頭の中の引き出し』に記憶することができます。
※ 記憶力には個人差がありますので、複数回あなたのお名前をうかがうこともあることをご了承ください。
※ お願いG ※
● 勇気を出して声をかけても、あなたからの申し出を断ることがあるかも知れません。
そんな時、
「せっかく声をかけたのに…断られて恥ずかしい…」
なんて思わないでください。
たまたま、その時は必要がなかっただけで、ほとんどの場合、皆さんからの一声を必要としています。
* 視覚障害者は‥
『厄介・面倒な存在』
ではなく、
"目"になる部分だけ手助けいただければ、あとの四覚(聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を工夫して
皆さんと同じように生活することができます。
難しく考えることなく、気負わず、自然に声をかけていただければとても嬉しいです♪
よろしくお願いいたします!
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