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子どもが生まれて1年

子どもの誕生は、きっと親にとって一生忘れられない、喜びいっぱいの出来事ですね!
と同時に、親も不慣れだったり、子どもも未熟だったり、まして私たちは視覚に障害を持っているので、それ故の心配や歯がゆさもあって、特に生後しばらくの育児は大変なものだと思います。
今回のお二人の原稿は、そんな大変さとともに、命の大切さを改めて教えてくださる内容になっています。
初心を忘れずに子育てしたいものですね!

● 子どもが生まれて1年

岡山県 I.Mさん


念願かなって私が「お母さん」になってから、早いもので1年がたちました。
娘は、28週目で1kg弱と小さく生まれたので、最初はいろいろな症状が立て続けに出て、5ヶ月間入院していました。
そんな状況だったので、1歳のお誕生日を迎えるのが、何だかとても早く感じられました。
また、子どもが1歳を迎えたというわりには、私の方がまだまだ子育てのペースをつかめず、落ち込むことも多いです。
そんな中、娘の誕生日には、ささやかながら誕生日会をしてやることができ、何だかほっとしました。
 現在では、娘の体重も7キロを超え、伝い歩きも上手になり、おしゃべりの声も大きくなって、物を掴んだり口に持っていくのは、大人には真似できないほど素早いです。
また、自分の好きなテレビ番組やCM、私の携帯電話の音などをよく覚えていて、後ろを向いて遊んでいても、寝かけていても、それらの音が聞こえると、さっとテレビの方を振り向いたり、すかさずハイハイしてストラップをとりにきたりするのには、特に驚かされます。
更に、日に日にあちこちに手が届くようになり、棚や部屋の戸なども開けられるようになってきたので、頼もしい反面、そろそろストッパーや防止策のオンパレードになりそうです。
 今は娘の通院の関係で、私の実家で子育てしていて、私と母、近くに住む叔母もよく覗いてくれるので、3人で一人を育てているようなものです。
この先、全盲の私と、全盲にかなり近い主人とで子育てをするようになったとき、無事にやっていけるのか、とても心配です。娘のしつけや遊ばせ方、娘と盲導犬の世話の両立、毎日の服選び、病気や怪我のこと、保育園や学校のこと、子どもを通しての人間関係など、不安材料は尽きません。
 とはいえ、私に抱っこをせがんだり、そばで安心して寝ている娘を見ていると、日に日に愛しさが増してきます。退院してから今までは、高熱も出さず、とても元気でいてくれました。
これからも、できるだけ病気や怪我をせず、元気に育ってほしいと思います。
また、主人とも早く一緒に生活して、家族旅行もできるようになりたいです。
人と接するのも、何かを工夫するのも苦手な私ですが、この会や周囲の方々の力を借りながら乗り越えていきたいと思っています。

● 新しい命との1年8ヶ月

神奈川県 Y.Kさん


次男を亡くしてから、3年が経過した2008年の春、我が家にまた新しい命を迎えることができました。女の子です。
息子は、弟を亡くしてから、毎年七夕の短冊に「兄弟がほしい!」と書いていたので、妹が無事に生まれたときには、私たち以上に喜んでくれました。
 息子が生まれたときには、私が7ヶ月余り育児休暇を取得して、私が中心に子育てをしていましたが、今回は、妻が休業して子育てをしているので、私が娘と関われるのは、出勤前や帰宅後、そして、休日に一緒に遊ぶ程度になってしまいました。
調乳や授乳、おむつ交換も、頼まれたときにやる、といった程度で、あくまで娘の世話をするのは、妻が中心。
なので、息子のときのような「育児を通じた充実感」が味わえないのが少し寂しいところです。
 この1年8ヶ月を振り返って、娘の育児で何が大変だったかな?と思い出そうとしても、なかなか出てきません。
思い出されるのは、息子が春と秋の2度、目を患って入院し、手術をしたこと、軽い気持ちで引き受けた子ども会の役員が、想像以上に大変で、精神的負担が大きかったことなど…。
娘の育児に関することで強いてあげれば、晴眼の妻が中心に世話をしているので、何がどこに置いてあるのかよく分からないということ。
「おんぶ紐はどこなの?」など、その都度妻に聞かなければなりません。
妻の機嫌のよいときにはいいのですが、虫の居所の悪いときには、そっけない言い方で応対されると、「見えてさえいれば、妻に頼ることなどないだろうに…」と口惜しくなります。
妻が外出して、私一人で娘を見ているときなどは、ものを探し回らなければならないことが多々あります。
粉ミルク用のスプーンを探しているうちに、哺乳瓶を倒してしまったり、紙おむつを探していて柱に頭をぶつけてしまったり…。
そんなときは、「どうして使ったものを、元の場所に戻さないんだ!!」と一人で悪態をついています。
(もちろん、面と向かっては言ったことはありません)
いっそのこと、息子のときと同じように、私が育休をとればよかったのかな?と思うこともありますが、でも、それはそれで大変なことだっただろうなあ、とすぐに思い直しています。
 いずれにせよ、見えない中で育児をするというのは、大変なことが多いんだなあ、としみじみ感じています。
もちろん、それ以上に楽しいこと、嬉しいことの方がずっと多いのですが…。
このかけがえのない命を、家族で協力しながら、大切に育んでいきたいと思います。

(かるがも新聞 2010年2月号より抜粋)


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