かるがも親子のイラスト

犬アレルギーについて


 犬アレルギーの原因は
「Can f 1」
と呼ばれるタンパク質の一種で、
「Can」は英語で犬を表す「Canine」から来ています。

この「Can f 1」を多く含むものは犬のフケ(死んだ角質層)、犬の唾液、犬の尿で、犬の抜け毛が直接アレルギー反応を引き起こしているわけではないとのことです。

 『犬の毛がアレルギーを引き起している』という通説がありますが、それは間違いだそうで、正確に表現すると

“ 犬の毛に付着したアレルゲン(フケや唾液など)が、アレルギー症状を引き起こしている ”

となります。

 盲導犬は、毎日ユーザーの手でブラッシングされているため、古くなった角質は残っておりません。
犬が体を嘗め回して唾液を毛につけたりもいたしません。
また、排泄はトイレ等決められた場所で行い、排泄処理を徹底しておりますので、
臀部周辺の毛に尿などが付着したまま、ということもありません。

 “ 権利 ”の裏側には“ 義務 ”が存在します。

 盲導犬が飲食店や病院など、不特定多数の人が出入りする場所にも入れる理由は、
「しつけられているから」だけではなく、
『清潔な犬である義務を果たした上で同伴の権利を得ている』
ということなのです。

 つまり、
「狭く密閉された空間に盲導犬がいる」
というだけでは
「アレルギー反応はでない」
とされております。

どうかご理解いただけますよう、お願い申し上げます。


◆犬アレルギー検査法・参考

★ プリックテスト
 プリックテストとは、
「アレルゲンを付着させた針で、皮膚の表面を軽く刺す」
という検査方法です。

多くの場合、前腕の内側で行われます。

★ RASTテスト
 RASTテストとは、少量の血液を採取する検査方法で、血液中に
「IgE抗体」
と呼ばれる
「アレルギー反応の副産物が出るかどうか」
で判定されます。

「犬アレルギーかも…?」とお考えの方は、一度かかりつけの医師にご相談ください。

盲導犬をはじめ、補助犬に対しての誤解が解けたら…と心から願っております。


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